
新年明けましておめでとうございます。
2025年最初のブログは、コスタリカの買い付けブログvol.4となります。
辻本珈琲の辻本がご案内させていただきます。
長文ですみません。

コスタリカでのスペシャルティコーヒー豆を買い付けするにあたって辻本珈琲にとって重要な生産者がJohel(ホエル)さんとその息子のMatias(マティアス)さん。

▲写真右からJohel(ホエル)さんとその息子のMatias(マティアス)さん
コスタリカ カップオブエクセレンス(スペシャルティコーヒーの品評会)で1位を受賞した2019年に辻本が訪問させて頂いたことを切っ掛けに継続して彼らのコーヒーを取り扱いしています。

▲2019年 COE1位受賞した瞬間のマティアスさん
ホエルさん、マティアスさんはエル・セドロ、ドン・ダリオの2つの農園を所有し、2020年には新たに精製処理所ハシェンダ サン イシドロ ラブラドールを開設しました。今回2回目の訪問ですが精製処理所は初めてです。

▲Hacienda San Isidro Labrador Micro mill 毎年少しづつ投資をして設備を導入しています。
モンへさん、マティアスさんが管理するマイクロミル(Hacienda San Isidro Labrador Micro mill)では、ウォッシュド、ナチュラル、異なるハニープロセス、アナエロビックと様々なプロセスを行い、、カッププロファイルに微妙な変化を生み出し、農園独自の特徴を尊重し、維持することを目指しています。

収穫したてのコーヒーチェリーを見させて貰ったところ、真っ赤に熟したチェリーだけが摘まれていました。
事前に用意されたものではなく、ランダムに見させて頂いたので実際にこの精度で収穫されていることに驚いたのと同時にコーヒー液体に淀みのない綺麗な仕上がりともリンクした瞬間でした。

▲収穫したチェリーの熟度を確認しながら計量しているところ
マティアスさん曰く
「収穫には、未成熟のチェリーを摘まないようピッカーさんには給料を多く払っています。そして、毎年信頼できる同じピッカーさんにパナマから来てもらっているんだ。」
詳細を聞くと確かに一般的な農園相場と比較して2倍以上の給料を払っていることが分かりました。
現在のコーヒー生産現場の問題として挙げられるピッカーさんの不足によるコーヒー生産量の減少。
私たちは微力ですが、これからも素晴らしいコーヒーにはきちんと対価を支払い未来のスペシャルティコーヒーに繋げたいと改めて感じた瞬間でした。

精製処理所を見学した後、シートで直射日光や雨露を防ぐアフリカンベッドで乾燥しているところ、農園も見学しました。

▲アフリカンベッドで定期的に攪拌しながら乾燥させているところ
ミューシレージ(パーチメントとパルプの間にあるヌルヌルとした粘液質のこと)が残った状態でしたのでハニープロセスの最中だと思います。

△レッドハニーかな!?

△エル・セドロ農園
エル・セドロ農園は、コスタリカの中でもコーヒー生産地として名高いタラスエリア・ドタにあるケブラディージャスに位置しています。
農園の標高は1,850-2,100mと非常に高地で農園を開拓した当時は、とても寒くコーヒーが育つ環境ではないと周りのコーヒー生産者からはクレイジーだと言われた場所でした。

△ルビーのように熟したゲイシャ種
農園主のホエルさんは生まれた時からコーヒー栽培の環境にいました。幼少期から求められるのは農業に従事する人手でホエルさんのお父さんからは「農業に勉強は必要ない。」と言われていたがこっそりと内緒で勉強していたそうです。

農業の傍ら勉学にも勤しみ学生時代は地質学にも興味を持ち勉強を続けてましたホエルさんですが、もともとはコーヒーはあまり飲まなかったと話してくれました。理由を聞くと、胃の調子が悪かった。ただ、初めてゲイシャを飲んだ時、胃の調子も崩さないどころか、あまりの美味しさに感動しそこから一気にコーヒー栽培に夢中になりゲイシャの栽培にものめり込んだとお土産に渡したチョコレート菓子(コアラのマーチ)を食べながら話してくれました。

ゲイシャの栽培はコーヒーノキの中でも一際難しく、しかも生産量が少ないことで有名ですがホエルさんが手塩にかけたエル・セドロ、ドン・ダリオの農園を見ると丁寧に作ればきちんと収穫に繋がることが実感できました。
また、ホエルさんは学生時代に学んだ地質学はコーヒー栽培における影響は多くないが、学ぶ中で様々な場所を訪れ見聞きしたことが視野を広げ固定概念にとらわれることなく素晴らしいコーヒーづくりに繋がっているとも教えてくれました。

▲コーヒー生産について話してくれるホエルさん
そんな、モンへさん、マティアスさんのコーヒーは世界的にも評価が高くCUP OF EXCELLENCE(スペシャルティコーヒーの品評会)においては過去3回も1位を受賞する偉業を達成しています。


△2019年 辻本も審査員として参加したCOE どこかにいます
今シーズンは、モンへさんが大好きなゲイシャ レッドハニーを30kg、辻本が以前からシツコクWお願いして作ってもらったティピカのイエローハニーが辻本珈琲に届きました!
この2つのコーヒーは辻本珈琲のお客様にぜひ、お楽しみ頂きたいと思いご用意した特別なコーヒーです。
GESHA RED HONY / Grand Cru 90+

挽きたてのコーヒー粉からはフルーティ、焼きたてのパン、ヴァニラといったもう既に美味しさを期待させる香りが溢れていました。
抽出した液体をスプーンで啜ると熟れたリンゴ、ピンクグレープフルーツ、ゲイシャらしいベルガモットオレンジ、ジャスミンティー、プルーンといったフルーティな甘さがありジューシーかつ活き活きとした酸味が口内に広がりました。
質感は滑らか、それでいて綺麗な甘さが上質な余韻として長く続くグランクリュコーヒーでした。
特別なお祝いや大切な方とのコーヒータイムに是非、お楽しみ頂きたい1杯となります。

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イベント出店、コーヒーの抽出講座などのご依頼承っております。
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私たちは、産地で買付けしたスペシャルティコーヒーや妊婦さんも安心のカフェインレスコーヒーなど、仕入れ先をご検討のみなさまへ煎りたての新鮮なコーヒーをお届けいたします。
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