朝5時半、少しのハプニングから始まる旅

前回のブログ・エチオピア産地買い付け編の
シダモに掘り下げて旅の記録を共有させて頂きます。

産地視察の朝。
5時半出発——のはずが、集合時間を勘違いしてしまい少し遅刻。

ただ、この旅はそんな“人間らしさ”も含めていい!?
ここから2日間、コーヒーの源流へと向かいます。


アディスアベバからアワサへ

アディスアベバから国内線で約1時間。
到着したアワサの標高は1,750メートル。

首都よりも低く、空気は少し柔らかい。

空港では、赤い帽子が印象的な男性「シー」が出迎えてくれました。
この地のマネージャーとして、今回の案内役を務めてくれます。


シダマへ向かう道のり

湖畔のホテルに荷物を置き、すぐに産地へ。

車を走らせると、舗装された道路が突然途切れ、未舗装の道へ。
スピードを落としたその瞬間、子どもたちが近づいてくる。

手にはナスや果物。
この土地の暮らしが、道の上にそのまま現れます。

土はケニアを思わせる赤土。
その色が、コーヒーの生命力を象徴しているようでした。


標高とともに変わる風景

進むにつれて、景色はゆっくりと変化していきます。

バナナ、サボテン、インガ、竹、そして背の高い針葉樹林。
標高は2,200メートルへ。

さらに奥へ進むと、シダマAエリア。
その標高はなんと2,600メートル

この高さこそが、あの華やかな酸と複雑なフレーバーを生み出す要因のひとつです。


ロギータフォールでひと休み

途中、「ロギータフォール」という滝で休憩。

長い移動の中で、自然の音に耳を澄ます時間。
この一瞬もまた、コーヒーの旅の一部です。


ベンサ、そしてシャンタワネへ

11時30分、ベンサに到着。

目的地のひとつ、
シダマ・ベンサ・シャンタワネ地区。

標高は約2,150メートル。
ここには990件の農家が関わっています。

精製方法は
・ナチュラル
・ウォシュド
・アナエロビック
・ハニー

一つの地域でこれだけ多様なプロセスが存在することに、改めてエチオピアの奥深さを感じます。

「ありがとう、ガランテモ」
そう伝えたくなる現場でした。


アルベゴナというもう一つの個性

続いて訪れたのはアルベゴナ。

標高は2,324メートル
関わる農家は782件。

農地は約2.5ヘクタール、
年間生産は60kg袋で約1,000袋。

こちらも
ナチュラル、ウォシュド、アナエロビックと多様な精製。

同じシダマでも、エリアごとに個性が異なる。
それがエチオピアの魅力です。


エチオピアという“多様性の宝庫”

エチオピアには、
1万種類以上のコーヒー品種が存在すると言われています。

つまり、一つとして同じ味は存在しない。

この国のコーヒーは、
“産地”ではなく“無数の物語の集合体”なのかもしれません。


一杯の背景にあるもの

標高、土壌、品種、精製、そして人。

カップの中にあるのは、
単なる味ではなく、こうしたすべての積み重ねです。

今回の旅で出会ったコーヒーは、
華やかで、力強く、そしてどこか優しい味わいでした。


すてきなじかんへ

この体験を、そのまま一杯へ。

辻本珈琲は、これからも
世界中の産地から“すてきなじかん”を届けていきます。

「今回の旅で出会ったエチオピアのコーヒーはこちらからご覧いただけます。」