やわらかな果実感と甘さで、ほっとひと息 スペシャルティコーヒー豆・粉
メキシコ ナランハ農園 200g
ガルニカ / ダブルファーメンテッド ウォッシュド
Mexico Naranjal / Garnica / Double Fermented Washed / City roast

メキシコ ナランハ農園

ナランハ農園は、デメトリオ氏とその息子ミゲル氏によって営まれています。

デメトリオ氏にとって、農園を管理することは生きがいであり、樹々を我が子のように慈しみながら毎日手入れを続けています。

一方、農園主のミゲル氏は、かつて州政府職員として苗木の供給に携わった後、コーヒー生産者である叔父からコーヒー栽培を学び、生産者としての情熱を深めました。

現在はイーコムメキシコ（AMSA社）のサステナビリティチームに所属し、プエブラ州周辺の農家をサポートする活動にも取り組んでいます。

土地と樹を活かす丁寧な栽培管理

本農園では、ミゲル氏やAMSA社農業技師の指導のもと、樹や土壌のケアを入念に行いながら生産を続けています。

さび病に強い品種は比較的低地に、病気に弱い品質や生産性に優れたガルニカ種は標高の高いエリアに植えるなど、土地の特性を活かした栽培管理を行っています。

さらに、品種ごとの枝の伸び方を研究し、樹々が互いの成長を妨げないよう植樹間隔を調整しています。
また、成長しすぎた樹は切り戻すことで新しい枝が出やすくなり、樹全体が元気に育ち続けられるようにしています。

こうした一つひとつの取り組みが積み重なり、安定的に高品質なコーヒーを生産できています。

コーヒーチェリーの選別

ピッカーは完熟したチェリーのみを丁寧にハンドピックし、ウェットミルで処理を行います。

精製工程では、完熟と未熟のチェリーを見比べることで選別精度を高め、生産者とピッカーが完熟の基準を共有できるよう工夫されています。

その後、水による比重選別を経て基準を満たしたチェリーだけが次の工程へと進みます。

プロセス管理はデメトリオ氏の従兄弟が担い、生産から精製処理まで一貫して家族の手によって行われています。

ダブルファーメンテッド ウォッシュド

当ロットは、100%ガルニカ品種を使用しています。

1. 完熟したチェリーのみを収穫し、そのままの状態で24時間醗酵させます。糖度20度以上と非常に高いチェリーは、この工程によって多くの糖分（甘みや果実由来のフレーバー）がパーチメント（内果皮）に浸透します。

2. 果肉を除去した後、まだ水分を多く含んだ「ウェットパーチメント」の状態で約60時間醗酵させます。

3. 2回の醗酵を終えたコーヒーは、通気性の良いアフリカンベッドに広げ、直射日光を避けて約8日間かけてじっくりと乾燥させます。

進化し続けるコーヒーづくり

収穫した年度や精製後の生豆の状態に合わせて、水分値を安定して保てるよう保管方法の見直しも行っています。

コーヒーの最高峰を決める品評会「カップ・オブ・エクセレンス」で入賞経験のある彼らですが、それにとどまることなく、挑戦や改善を重ねながら、常に広い視野でより良いコーヒーづくりに取り組んでいます。

本農園には辻本が2023年・2024年と2年連続で訪問し、彼らのコーヒーに対する熱い思いを肌で感じました。

心をほどく、まろやかな口当たり

やわらかなみかんやブドウの果実感に、ブラウンシュガーやミルクチョコレートを思わせる優しい甘さが寄り添います。

まろやかで澄んだ口当たりは、穏やかな午後のひとときや読書のお供にぴったり。
ほっと息をつきたい時間に、心を和ませてくれる一杯です。

くつろぎの時間を

やわらかな果実感と優しい甘さが織りなす、上質で心地よい一杯。
忙しい日常にそっと寄り添い、穏やかな時間を運んでくれます。

ぜひ、くつろぎの時間に寄り添う一杯をどうぞ。

“ありがとう” があふれるコーヒー工場

いつもお客様のこと、そして美味しいコーヒーのことを考え「 “ありがとう” があふれるコーヒー工場 」を目指しております。