急斜面に生まれる、世界品質のコーヒー

こんにちは。
グァテマラ・ウエウエテナンゴ出張ブログ Vol.2です。
前回は、ROSMAが取り組む「Xinabajul Project」と、ファミリア メンデスを訪問した様子をご紹介しました。
今回は、ROSMAを代表する農園のひとつ、
「カスカーダ エンカンターダ農園」
についてご紹介したいと思います。

② カスカーダ エンカンターダ農園
カスカーダ エンカンターダ農園は、フレディ モラレス氏がオーナーを務めるROSMAを代表する農園のひとつです。
世界中のバイヤーがこの農園のコーヒーを求めている。
そう言っても決して大げさではないと思います。
2年前(2024年)の秋に辻本珈琲に来てくれた時、ゲイシャをカッピングさせて頂き、そのフローラルかつジューシーなオレンジを彷彿させる甘さ、綺麗な酸質にその場に居合わせたロースターの皆さんも興奮していました。

山道を抜けた先に広がる絶景

農園の標高は1,890メートル。
車で山道を進み、視界が開けた瞬間に広がった景色は、思わず息を呑むほどの美しさでした。
急斜面に広がるコーヒーノキ。
遠くまで続く山々。
乾いた風と澄んだ空気。
その風景は、まるで「標高」が香りになって漂っているようでした。
この急斜面で育つコーヒー

実際に農園を歩いてみると、その斜面の厳しさに驚かされます。
足元は不安定で、少し気を抜くと滑りそうになるほど。
この環境でコーヒーチェリーを育て、収穫する生産者やピッカーの皆さんには自然と頭が下がります。

例年、3〜4月にかけて6名ほどのピッカーで収穫を行っているとのこと。
機械化が難しい土地だからこそ、
最後まで「人の手」が品質を支えています。
コーヒーノキを育て続けるために

農園では、コーヒーノキを約7年を目安にカットバックしているそうです。カットバックは地上30~40cmあたりで木の幹を切ることです。そうすることで木が若返り、収穫量の安定や長寿命につながります。
また、収穫量が少なくなった節目も更新のタイミングになるとのこと。
品質を維持するためには、
ただ長く育てるだけではなく、適切な更新が必要。
農園全体を“未来へつなぐ”ための大切な判断です。
気候変化と品種選び

印象的だったのは、品種についてのお話でした。
この地域では、標高の高さと寒暖差の影響から「フォマ」と呼ばれる菌が活性化しやすいそうです。
その影響もあり、
パカマラやブルボンは育成が難しくなってきているとのこと。
一方で、ゲイシャは比較的耐性があり、さらにフレーバー面でも優れた表現ができるため、少しずつ植え替えを進めているそうです。
スペシャルティコーヒーは華やかな世界に見えるかもしれません。
しかし実際には、
気候変動、病害、収穫人員不足など、さまざまな課題と向き合いながら生産されています。
その中で品質を維持し続けることは、本当に簡単なことではありません。
日陰樹がつくる環境

農園では、グラビリアやインガといったシェードツリー(日陰樹)が植えられていました。
強い直射日光を和らげるだけではなく、
・土壌環境の維持
・生態系の保全
・樹へのストレス軽減
など、多くの役割を担っています。
美味しいコーヒーは、
コーヒーノキだけで完成するものではなく、
周囲の自然環境すべてが関わり合って生まれていることを改めて感じました。
「高品質」の背景にあるもの

カップの中だけを見れば、
「華やか」
「フルーティ」
「透明感がある」
そんな言葉で表現できるかもしれません。
しかし実際に現地へ来ると、その一杯の背景には、
急斜面を登る人の姿、
気候変化と向き合う判断、
自然との共存、
長年積み重ねてきた経験、
そうした無数の積み重ねがあることを強く感じます。
次回 Vol.3へ

次回は、いよいよ世界的に有名な
「ROSMA農園」
を訪問します。
コーヒーチェリーを口に含んだ瞬間に広がった、パパイヤやマンゴーを思わせる甘さ。
Poza区画、Loma区画(2026年発売予定)を歩きながら感じた、ウエウエテナンゴのテロワールについてもご紹介したいと思います。
どうぞお楽しみに。
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ウエウエテナンゴの豊かな自然と、生産者の情熱が詰まったコーヒーをぜひお楽しみください。
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